top of page
Marble Surface

丸谷智子さん
​(Ms. Tomoko Maruya

北海道後志総合復興局にてグローバル・マッチング・コンシェルジュとして、外国人求職対応、後志留学等に携わる。また、ルピシアグルマンニセコ(株)の顧問も務めており、主に外国人の採用とプロモーション活動強化、イベント企画を担当。

ダウンロード (2).png

多文化共生するニセコ

心理・応用コミュニケーション学科

​3年

 谷口百那

 

「LINK 2021 with Niseko」は、ニセコで働く海外の4人の海外の方々と直接会って交流する予定だったため、海外渡航が叶わなかった私たちにとって唯一の対面で行えるはずのプロジェクトでした(コロナの猛威によって最終的にオンラインになってしまいました)。そして、このプロジェクトでは、丸谷智子さんに非常にお世話になり、彼女からはニセコの本当の姿を学ばせていただきました。

 

そもそも私にとってニセコという町は、アメリカ人やオーストラリア人等の観光客がパウダースノーを楽しんでいる光景が目に浮かぶ、そういった観光地のイメージでした。しかし、プロジェクトが始まり、自分のイメージがいかに「ニセコの一部分」にすぎなかったかを思い知らされました。実際のニセコは、スキー以外にも、不動産、インテリア、コンドミニアム経営、ニセコ市の国際交流…など、多彩な魅力にあふれた所でした。

 

ニセコについて知った後、私たちはスピーカーとしてお呼びしたい4名の方を探したのですが、依頼メール文を作成している途中で、丸谷さんからストップがかかりました。「国籍が偏りすぎている。アジア圏の人や欧米諸国の人など、それぞれ違う英語で語られるその国の背景に根差した考えを知って欲しい。それでこそ、グローバルを体感できる」。この言葉を聞いて初めて、私たちのリストでは、3名がオーストラリア、1名がアメリカ出身であることに気づき、はっとしました。そして、多様な方を探そうと意識を変えました。

 

そして、迎えた「Link 2021 with Niseko」の本番。台湾出身のアクミさん、アメリカ出身のミッチェルさん、オーストラリア出身のチュックさん、シンガポール出身のジャシンタさん、彼ら・彼女ら独自の経験や今の仕事に対する様々な考えを聞くことができました。そして、彼ら・彼女らの話を通じて、ニセコという町の全体像が見えてきました。それは、「英語」というツールを使いながら、多様な文化や考えを共存させている場所というものです。きっと、このことこそが丸谷さんが言いたかった「グローバル」であり、ひいては私たちに知って欲しかったニセコの姿なのではないかと感じています。

 

コロナ禍によって札幌はおろか家から一歩も外に出られなかった私たちでしたが、多様な人々が共生している場所・ニセコに触れることができました。そんなニセコの姿に気づかせてくれた丸谷さんに、心から感謝したいと思います。

bottom of page