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世界に向けて日本のアニメを

                                          心理・応用コミュニケーション学科

谷口 百那

 

自分の熱量とチームワークの意味

私たちは海外事情Aの集大成として、「Let’s Feel Japan from Japanese Uni students」というオンラインイベントを開催することになりました。そして、その後の企画会議にて、日本のアニメ―ション紹介は入れる事が決まった時、自他ともに認める「アニメ好き」の私は、やる気に燃え、夢中になって情報収集をし、案を練りました。この時の私は、自分がいかにチームに面白い提案するかしか頭にありませんでした。

その後行き詰ってしまった私たちに対して、アイクマン理恵さんから「個人ではない。チーム全員がそれぞれの強みを生かせるようにすべき」だとアドバイスをいただきました。この言葉は、自分本位になっていた私に突き刺ささり、このイベントは私「たち」のものであり、チームの相乗効果を発揮させるべきだと気づかされました。

それから私は自分を脇に置いて、メンバーの案を聞くことに集中しました。すると、メンバーのユニークな発想や意見がきちんと頭に入ってきて、私一人で考えたものよりもはるかに面白い企画になっていきました。この準備期間は、チームの意義を考え行動することの重要性を学ぶことができたと感じています。

ライブ感を楽しんだ当日

そして、迎えた本番。日本語講座に続いて、アニメーション紹介の時間になりました。私たちは、考えた末に「妖怪」をテーマにし、『ゲゲゲの鬼太郎』、『千と千尋の神隠し』、『鬼滅の刃』、『結界師』を取り上げました。メインスピーカーは、「この作品知っている?」「あなたの国でも人気?」と参加者に投げかけ、合間にクイズを挟むなどの工夫を行い、双方向のコミュニケーションを意識して進めていきました。また、参加者にはチャット機能を使った書き込みを通して、一緒に場を盛り上げてもらいました。私はチャットにて、寄せられた質問やメンバーが拾いきれなかったリアクションに対して返信を行っていて、「my fav(私もそのアニメ大好き)」や「so cute :D(このキャラクター可愛いね(^○^)」と砕けた口調で書かれたコメントを見て、楽しんでもらえているのだと嬉しくなりました。

また、アニメ紹介が終わった後は、「あなたの国にはどんな化け物がいるの?」と参加者にインタビューをしました。インドネシアの方からは「Pontiana(ポンティアナ)」という妊娠中に死亡した女性が化けると言われる吸血幽霊、カナダの方からは「Sasquatch(サスカッチ)という毛深い怪物について教えてもらい、日本の「口裂け女」や「雪男」と似たような化け物がいるのだ、と驚かされました。世界は広いようで狭く、話してみると思わぬ共通点が出てきたりするのだと感じました。

今回のイベントでは、海外の方に日本のアニメーションを紹介し、楽しんでもらう喜びを体感すると共に、海外の文化にも触れることができました。そんなイベントを開催できたことは私にとって、非常に良い経験になりました。

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