top of page
RAWLINGS Photo.jpg

Victoria Rawlings

シドニー大学ソーシャルワーク学部講師。2013年に博士号を取得し、主に若者の生活におけるジェンダー・セクシャリティが差別にどのように関連しているかの研究と教育をされています。

​日本にいるだけでは学べないこと

経済学部 経済学科 3年

大竹 鴻太郎

 

ヴィクトリア先生とのつながり

 僕たちはZOOMを使いシドニー大学で主にジェンダーについて研究をされているヴィクトリア・ローリングス先生とセッションを行いました。彼女とは海外事情の先輩方が以前から交流していて、今年はオンラインで交流の機会をいただきました。

 先生とメールのやり取りを始めた時点で、僕を含めほとんどのメンバーがLGBTIQについての知識がなかったため、「どういった内容のセッションを行おう」「的外れなことを言ってしまわないだろうか」などとても不安な状態でした。しかし、彼女は日本のLGBTIQに対する授業の少なさと僕たちの知識がほとんどないことを理解してくれていて、「資料を用意しておくね」と授業形式でセッションを行ってくれました。

 

日本では学べない世界を知る

 ヴィクトリア先生とのセッションは主にLGBTIQと暴力についてでした。僕自身LGBTIQについて学んだことが無く、日本では取り上げられていない内容であると話すと、「シドニーでは小学校の教科書に取り上げられている」「誰もが一度は必ず学び、考える機会がある」というヴィクトリア先生の言葉に驚かされました。当たり前のことですが、僕たちの“普通”と考えていることが世界に出ると変わってくることを実感した瞬間でした。僕は日本基準で話してしまうことが多かったですがグローバル化が進む中でそれは危険であると気づかされました。客観的に物事を見て、広い視野を持つことの大切さを学びました。

 そしてセッションを進めていく中で、日本にはジェンダー事情だけでなく、世界と比べて遅れている分野はたくさんある事に気づきました。今回のセッションのように英語をツールとして使うことで日本にいるだけでは学ぶことができない知識や新たな価値観を吸収することで世界とのギャップを埋めることができ、自分の道を広げることにつながるということを実感し、英語力向上のために精進しようと思えるセッションでした。

 

先輩のセッションを終えて

 僕たちとのセッションの約2週間後、3,4年生の海外事情の先輩とヴィクトリア先生とのセッションに参加させていただきました。彼らのセッションはチームとしての機能が最大限に発揮されていました。メンバー間での会話のキャッチボールやお互いの長所を生かしたプロジェクトの進め方など私たち二年生が見習わなければならないことがたくさんありました。セッション後に「どうしたら先輩のように司会進行がスムーズにいきますか」と聞くと「まずはお互いを知ることを最も大事にしているよ」「長所や短所を知り、うまく生かしている」と話してくれました。彼らのセッションはこれからの僕たちの活動の模範を示してくれる素晴らしいセッションであり、いつか超えられるように頑張ろうと思いました。

bottom of page