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Remy Low
シドニー大学ソーシャルワーク学部講師。主に教育哲学・教育史について研究されていて多様な文化に対応し、活躍できる教育者を育成することに力を入れています。
未来からの手紙
経済学科 3年 社内 優斗
レミー先生、こんなにも自分に影響を与えてくれた先生は今までにいませんでした。彼はシドニー大学教育・ソーシャルワーク学部の講師であり、海外事情Aで毎年先輩が交流していましたがオンラインでの交流は今回が初めてでした。直接会えずに学ぶことが出来るのかと不安でしたが、その心配とは全く真逆でたくさんの感動を得ることができ、セッションが終わった後は世界が変わって見えました。
学び、変えていく
セッション内でレミー先生が問いを出しました。それは「裕福な人しか良い教育を受けられない現状をあなたはどう変えることができるか」。この問いに対して全員で話し合い、私は特待生制度など、裕福ではない人を支援するためのシステムが少ないために、満足な教育が受けられない人が増え、差別が生まれてしまうことが課題であるため、高等教育を受けることが出来る環境を増やすための方法を提案しました。レミー先生は深く理解して下さり、このような差別はまさにそのようなシステムの不足によって生まれるのだと説明して下さりました。
た、自分が学んでいることをどのように活かしていくか、そして学ぶことを諦めずに続けてほしいという言葉も頂きました。
未来への展望
アイデンティティ教育の研究者である彼から、私は自己肯定感の大切さを学びました。レミー先生がしてくれた忘れられないアクティビティがあります。それは「100年後の地球人を想像しよう。彼らが、君に、何か一つ感謝の言葉を言うとしたら、何をして感謝されたいか」という内容でした。そして時間をとり、私たちは未来人になりきり、今の自分に対して手紙を書きました。私は「あなたのおかげで、差別がなくなり、私たちは平等な社会で暮らすことが出来ています。ありがとう」と書こうとしましたが、今思えば、この時はあまり具体的ではありませんでした。しかし、少なくとも、何も考えていなかった自分に対し、自分が将来何をして感謝されるようになりたいかを考える、大切なきっかけになりました。
レミー先生のお話一つひとつに心を揺さぶられ、一生心に残り続けるものになりました。
これから私が道に迷ったとき、この未来からの手紙を参考に自分を見つめ直し、歩んでいきたいと思います。